【全て解説】知的財産管理技能検定3級の独学での勉強時間・難易度・取得メリットのまとめ

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2019年11月に知的財産管理技能検定3級を受験し、無事合格することが出来ました。

 

『知的財産管理技能検定』は何やら難しそうな試験に聞こえますが、ニュースなどで耳にする「特許」「著作権」「商標」などに関する国家資格です。

30時間ほどの勉強で取得できますし、学ぶことで上記の基礎知識が身に付くので、社会人の基礎教養として取っておいて損はない資格だと思います。

本記事では知財検定について分かりやすくまとめていますので、気になっている方は参考にして頂けると嬉しいです。

 

知的財産管理技能検定とは?

分からないことがある少年

知的財産管理技能検定についてですが、そもそも『知的財産』とは何でしょうか?

特許庁のページには以下のように書かれています。

人間の幅広い知的創造活動の成果について、その創作者に一定期間の権利保護を与えるようにしたのが知的財産権制度です。知的財産権は、様々な法律で保護されています。

https://www.jpo.go.jp/system/patent/gaiyo/seidogaiyo/chizai02.html

難しい単語ばかりで少し分かりづらいですが、簡単に言うと頑張って作った人が報われるように権利を与えようというものです。

 

もし特許制度がなかったら…
  • トヨタの車を買って分解し、そのままコピーして作られる。
  • 製薬会社が長い時間をかけて新しいガンの特効薬を開発したとしても、すぐ他社にコピーされる。

開発には多くの費用がかかるため、コピーされてしまうとせっかく多大な費用をかけた成果にただ乗りされることになります。

するとコスト面で非常に不利になり、開発した企業よりもコピーした企業の方が低コストで販売できることになるので、誰も先に新しいものを開発したくないという事態に陥ってしまいます。

 

実際には見ただけでは簡単に真似できなかったり、大企業の方が規模の原理が働き安く作れたりもするのですが、イメージとしてはこんな感じです。

 

知的財産権はこういった事態にならないよう、先に作った人にしっかりと権利を与え、創造活動を活発にさせる目的があります。

知的財産の項目として『特許権』『実用新案権』『著作権』『商標権』『意匠権』などがあり、これらに関する知識を有しているかを示す資格が、知的財産管理技能検定となります。

 

知財検定を取得するメリットは?

特許

知財検定の公式ページには、取得のメリットについて以下のように記載されています。

・知財マネジメントスキルの習得レベルを公的に証明できます。
・組織の知財マネジメント能力の向上につながります。
・知財に関するコミュニケーション能力が高まります。

http://www.kentei-info-ip-edu.org/merit.html

・・・正直なんのこっちゃといった感じですよね。笑

これをかみ砕いた上で、実際に取得した私が感じるメリットは以下の二つです。

 

知的財産に関する知識・スキルの証明になる

資格には『業務独占資格』という、所有している人だけが独占的に業務を行うことができる資格があります。

弁護士・医師・薬剤師・看護師などの資格がこれに当たりますが、知的財産管理技能検定はこういった業務独占資格ではありません。

しかしファイナンシャルプランナーや簿記、TOEICなどのように、自分の知識やスキルをアピールすることができる資格になります。

 

私はメーカーで開発業務をしていますが、業務上他社の特許を確認したり、新開発品の特許出願を行ったりしています。

そういった時に

  • いつまでに特許を出すべきか
  • 海外に出願したい場合はどうすべきか
  • どういった時に特許が無効になるか

などを理解していると、役立つことがあります。

また特許出願の推進やサポートをしている知財部が社内にあるんですが、知財部に特許の相談をする際にこういった知識があると、スムーズに話を進められます。

 

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メーカー勤務の方は勉強しておくと役に立つ場面があると思いますよ!

 

知的財産に関する教養が身につく

知的財産と言われてピンと来なくても、『著作権』や『特許』という言葉はニュースなどでよく聞いたりしますよね。

知財検定3級の内容を勉強すると

  • 昔の名画や映画の著作権ってどうなってるの?
  • ネット上のフリー画像の著作権って?
  • 有名な絵や知らない人の顔が写り込んだ写真をネットにアップしたいけど、著作権とかの問題はないのかな?
  • マリカーの名前を勝手に使って任天堂から訴えられた企業は何が問題だったの?

こういったことが分かるようになります。

 

特許については関わりのある方は限られると思いますが、著作権や商標の問題は日常生活でも直面することがあります。

 

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知っておくと役立ったり、ニュースなどを少し深く理解できるようになります!

 

知的財産管理技能検定3級の内容や難易度

試験

ここからは知財検定について紹介していきます!

知財検定について
  1. 知財検定ってどんな試験?
  2. 知財検定3級の難易度や合格率は?

 

知財検定ってどんな試験?

試験の種類試験形式問題数試験時間合格基準受験料
学科試験筆記試験(マークシート3択)30問45分70%以上5500円
実技試験筆記試験(記述式)30問45分70%以上5500円

知財検定3級には、学科試験と実技試験があります。

実技試験は記述式となっていますが、語句一覧から選んで書くような問題ですので実質マークシート式と変わりません

 

問題数が30問に対し試験時間が45分ですが、覚えているかどうかの問題ばかりで、覚えていればさくさく回答出来るので時間が足りなくなることは無いと思います。

実際私も、学科試験・実技試験ともに15分ほど時間が余りました。

 

ただ上の表を見てお気づきかと思いますが受験料がバカ高いです。

なんと3級を受けるのに11,000円かかるんですね。

  

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取得した自分が言うのもなんですが、試験を受けるかどうかは慎重に考えて下さい。笑

 

知財検定3級の難易度や合格率は?

試験は毎年3月、7月、11月の年3回実施され、過去の合格率は以下の通りです。

2018年3月2018年7月2018年11月2019年3月2019年7月2019年11月
学科試験54%63%64%64%67%70%
実技試験69%61%71%75%71%78%

大体6~7割程度の合格率となっています。

過去数年の申込者は大体3,000人ほどですので、3,000人受験して2,100人が受かるようなイメージです。

合格率が7割というのは資格試験としてはかなり難易度が低いため、事前にしっかり勉強していれば問題なく合格できます

 

参考までに、他の資格の合格率は以下の通りです。

  • FP3級 ⇒ 70%
  • 簿記3級 ⇒ 50%
  • 簿記2級 ⇒ 20%

これらと比較しても、難易度としては高くないことが分かります。

 

知財検定3級のおすすめの勉強時間・勉強法

頭を抱える人

ここからは知財検定3級に取り組む方向けに、勉強法について紹介します。

知財検定3級について
  • 独学でのおすすめの勉強法は?
  • おすすめのテキストは?
  • 勉強時間はどれくらい?

 

独学でのおすすめの勉強法は?

独学でのおすすめの勉強法
  • 公式テキストと問題集を買って
  • 公式テキストを一通り読んで
  • 問題集を一通り解いて
  • 分からなかった分野を復習して
  • 過去問を解く

・・・おすすめの勉強法というほどの内容ではありませんね。笑

これだとイメージしづらいと思いますので、実際の私の勉強スケジュールを紹介します!

 

試験1か月前(勉強時間:5時間)

公式テキストを購入して半日かけて一通り読みました。

試験日まで日はあるので、とりあえずどんなものかという概要を知った感じです。

 

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『特許』『商標』『著作権』などの「へぇ~」となるような雑学を知れて、テキストを読むだけでも面白いです。

 

試験1週間前~前々日(8時間)

一度テキストを読んだだけだったので、試験直前になり焦ってきます。

分野ごとに『テキストを読む ⇒ 問題集を解く』を繰り返していき、テキストと問題集を一通り終えました。

この時、問題比率の高い『特許』や『著作権法』に優先して取り組むようにしました。

 

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問題集には詳しい回答がありますし、テキストにも対応した内容がしっかりまとめられているので非常に勉強しやすいです。

 

試験前日~当日(7時間)

間違えた問題の復習をしつつ、公式ホームページでダウンロードできる過去問を解きました。

この時点で正答率は7割を超えていたので一安心です。

あとは自分の苦手な分野をテキストでさっと読んで復習し、いざ試験!

 

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試験当日は問題用紙を持ち帰れるので、自分の答えをメモしておいて自己採点できるようにしましょう。

 

おすすめのテキストは?

本

おすすめの教材は間違いなく公式テキストと公式問題集です。

その他の教材に手を出す必要はないですね。

 

人によってかかる時間は異なると思いますが、先ほど紹介したように分野ごとに『テキストを読む⇒問題を解く』で問題なく合格できます。

 

ちなみに公式テキストは毎年改訂版が出されていますが、最新の法令に基づいて試験問題が用意されるため、あまり古すぎるテキストは避けた方が良いと思います。

おすすめは最新テキストを購入し、試験終了後に自己採点をして合格が確認できたらすぐにメルカリに出品して売ることです。

時間が経つほど古くなって売りづらくなるので、すぐに売ってしまうのがコツです。

 

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うまくいけば1,500円~2,000円程度で売れますよ。

 

勉強時間は30時間、2週間ほどあればOK

勉強スケジュールにも書きましたが、私はおおよそ20時間ほどの勉強で合格出来ました。

参考までに、筆者の属性としては以下の通りです。

  • メーカー勤務かつ特許出願経験があり、特許に関して少しなじみがあった。
  • 色々な資格を取得しており、資格勉強のコツが何となく理解できている。

 

こういった勉強が好きな方や予備知識がある方は、20時間以下の勉強時間でも十分合格可能です。

一方で初見の方でも、30時間ほどの勉強時間があれば十分だと思います。

一か月前にテキストを読んでみて、難しく感じたらそこから継続的に勉強をする、 意外といけそうだなと思ったら2週間前から勉強開始するという方針で良いと思います。

事前に過去問を解き、最低でも70%以上得点出来るところまではしっかり勉強しましょう!

 

知財検定の受験後は

解答速報を公開しているサイトがあるので、当日中に自己採点をします。

先ほども書いたように、ここで合格していればメルカリでテキストを出品します。

 

また試験から2ヶ月ほど経つと、正式な合格通知が届きます。 

合格通知書

無事9割以上を得点し、合格出来ました。

 

またあわせて合格証書も送られます。

合格証書

 

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簡単な試験でも、こうやって合格証書が届くと嬉しいです!

 

知的財産管理技能3級は教養としておすすめの資格

勉強している人たち
知的財産管理技能検定3級まとめ
  • 知財検定3級は社会人の教養としておすすめ
  • 教材は公式テキスト公式問題集で十分
  • 独学で30時間ほどの勉強で合格可能
  • 受験料が高い

資格試験は程よいアウトプットになるので、インプットだけの勉強よりも定着しやすいです!

そういう意味では簿記やFPに並び、 教養として取得しておくべきおすすめの資格だと個人的には考えています。

30時間ほどの勉強で合格可能ですし、知的財産って面白そうだなと感じたら、ぜひ取得に挑戦してみて下さい。

 

 

 

 

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徹底したリサーチと新しいモノが好きな機械エンジニア。
自分の備忘録兼、誰かの役に立てばという想いで記事を綴っています。

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